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八王子市防災訓練緊急医療救護所設置運営訓練

  • 山崎 由紀也
  • 2023年1月5日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年1月10日

 2022年11月13日日曜日穏やかな秋晴れの中、八王子市防災訓練緊急医療救護所設置運営訓練が東京医科大学八王子市医療センター敷地内広場にて行われた。多摩地域を震源とする強い地震を想定した、実践的な災害医療訓練であった。参加者は八王子市役所職員、消防職員、医師会、歯科医師会、薬剤師会、柔道整復師会、患者役の地元学生を加え、総勢70人あまり。南多摩支部からは支部会長矢口先生、小林先生、山﨑の3名が参加した。

 訓練は発災から緊急救護所設置後、傷病ブラインドの患者役約50人に対して1次トリアージから2次トリアージ、応急処置と薬剤の処方までの流れを、同じシナリオで2回行った。この中で我々は市の職員と連携し、2次トリアージと傷病者への応急処置を担当した。1回目の訓練後に、医療資材の配置、患者の動線、待機者の待合場所の確保、ドクターまたは薬剤師への引き継ぎなど、我々なりに考えうる改善点を提案し、2回目の訓練に臨んだ。終わりに各ブース代表者の講評とボランティア学生への謝辞がのべられ、訓練は終了した。

講評の中で指摘されたのは次の点だった。

(1)トリアージの目的は傷病者に対して命を守ることを最優先することであ

る。そのためには押し寄せる多くの傷病者で病院の機能が逼迫され、医療崩壊を防ぐ事が重要である。

(2)基礎情報である氏名や年齢の確認を徹底すること。

(3)傷病者に対してSTART法に従った手順で対応すること。

 我々にとって今回訓練のポイントは看護師が招集されていないことであった。大規模地震災害を想定した訓練のため、模擬傷病者の多くは出血を伴う切傷や擦過傷が中心であり、我々の業務範囲に該当する患者は1割にも満たなかった。

そんな状況の中、止血や創傷部位の洗浄などの処置を我々が担うよう求められた。苦慮しながらできる範囲で対応したが、決して満足できる結果では無かったと感じた。特に我々にとって不慣れな傷病処置は、その部位にフォーカスし過ぎてしまい、年齢、性別、名前など患者基礎データの未確認や、トリアージの基本であるstart法に従った手順が疎かになってしまうなどのミスが目立ち、これは講評の中でも反省点として指摘を受けた通りであった。

 今回のこうした状況設定の真意を汲み取ると、行政や公的医療機関が災害現場において、現時点で我々が与えられた課題にどの程度対応できるかを見極める意図があった事が伺える。また同時にそれはそうした状況の中、我々への期待値の表れでもあると考える事ができる。それは柔道整復師が医療の一翼を担っている事を行政や他の医療職が理解している事の証でもあると思う。そうした期待に応え、柔道整復師として社会的な役割を全うするためにも、こうした訓練には積極的に参加し、情報共有する事が大切であると感じた。また他の職種とより密に連携がはかれるように、START法の確認や、救急法からもう一歩踏み込んだ緊急時における止血方法や創傷部の処置などを実践的に学ぶ必要があると感じた。





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